本会は、設立時より、“遊びは子どもの栄養素”をモットーに地域での活動を実践する中で、次代を担う青少年の育成を目指して活動を推進し、地域育成者・指導者の連絡提携並びに情報交換に資する様々な取り組みを行ってまいりました。
このような中、皆様のご協力により令和5年10月末には全国大会を盛会のうちに終了させることが出来ました。感謝申し上げます。
子どもは親からの惜しみない愛情と豊かな体験や交流、地域の様々な人との関わりが子どもの成長や自尊感情、自己肯定感など様々に影響を及ぼすことをあらためて全国の関係者と共に確認したところです。
しかしながら、私達の関わっている子どもたちの現状はとても厳しいものがあります。体力低下・学力低迷など子ども自身の問題と、いじめ、親を含めた大人からの虐待、自殺、異常者による事件、交通事故、自然災害と様々な悲しい現状は、子どもの周辺環境の問題ととらえることができます。
さらに、少子化と貧困、都市への一極集中による地域の脆弱化、町内会活動の低迷など人と人の結びつきの希薄な状況という社会的問題ととらえられる厳しい状況があります。
そのような中で、令和2年から始まった新型コロナウイルス感染症は、子どもの生活と学ぶ環境に大きなダメージを与えました。各市町村の子ども会活動は自粛をよぎなくされ、体験と交流の活動ができないという子ども会活動の根幹を揺るがす大変な状況になりました。
令和6年度に向けて少しずつ活動は活発になってきましたが、地域によりまちまちで格差が生まれています。活動自粛により、育成者は活動の流れを忘れ、子どもや保護者は子ども会が楽しかった経験も無く、子ども会がどんな活動をしていたかもわからない状況が起きています。育成者・指導者は子ども会の意義を改めて確認し子どもと共に、子どもの居場所を作り、「地域の子どもは 地域でしっかり育んでいく」体制の確立を図るため、地域住民とともに皆様の英知を結集し子ども会活動を進めてまいりましょう。
また、安全思想(*)の普及、安全教育の徹底を行うことにより事故の無い活動を推進していくとともに、あらゆる災害に備えて子どもとともに防災についても考えていかなければなりません。
これらの活動に取り組み、改めて子ども会の使命と役割を再確認し子どもが地域で安心して暮らし、一人ひとりがたくましく健やかに成長できる魅力ある活動が展開できるように、組織の充実や活動の活性化に取り組んでいきます。(*安全思想:安全について心に思い浮かべる、考える事)
本会ではこれらのことをふまえ、令和6年度は次の方針で活動を進めます。