昭和42年3月
児童青少年の健全育成に大きな役割を果たしている地域子ども会活動は、関係機関の推進によって逐次充実強化されてきているが、その育成指導の主体となるべき民間育成活動の上でなお努力しなければならない諸点が多い。とくに、社会変動の著しい今日、地域住民がこぞって社会連帯の立場に立ち、地域のすべての子どもの福祉の向上のために、育成活動を強化することが期待されているところである。
本道の地域子ども会育成活動については、全道地域子ども会育成研究協議会、あるいは全道社会福祉大会等において種々研究協議を重ねてきたが、道内各地の育成指導関係者がより広い立場から、より密接に相互の連絡提携をはかり、ともどもに苦労と成果をわかちあい、地域子ども会の一層の推進を図るため、ここに全道地域子ども会育成連絡協議会の結成をみることになった。
この育成連絡協議会は、関係機関団体の協力のもとに、各市町村地域子ども会育成指導組織の活動の推進強化をはかるために、相互の連絡強調・研究協議等を促進することによって、本道の地域子ども会活動をより充実・強化せしめようとするものである。
全道地域子ども会育成研究協議会(道社協主催)が昭和34年に開催されて以来地域子ども会活動推進のため、全道的な育成関係者の横の連絡を強化する必要が要望されていたが、昭和38年の育成研究協議会において育成関係者の連絡を組織化することが申し合わされ、その準備について札幌市周辺の市町村並びに道社協に一任された。
こえて昭和39年、美唄、札幌、小樽、旭川、各市の育成関係者が札幌に会合して、構成・事業方針および計画・予算等について、この組織化の準備等について懇談を重ねた。爾来、昭和41年より今日にいたるまで、旭川、美唄、札幌、千歳、岩見沢、倶知安、登別、鵡川、の6市3町の民間育成指導組織および関係機関の代表者により数次にわたる協議の結果、昭和42年2月に、会則・事業計画・予算等の成案をえて、3月22日札幌市社会福祉館講堂において、結成総会を開催し昭和42年4月1日をもって設立することを各市町村関係者多数の出席のもと満場一致をもって会則を承認された。
昭和42年12月 北海道社会福祉協議会
地域子ども会活動は子ども人間形成上欠くことのできない重要な要素をもっているのであるが地域における子どもの自主的組織的活動として質的向上を図るためには従来からの諸問題を整理検討し改善すべき諸点を明らかにする必要がある。
よって関係機関、団体等との有機的連帯を強化しその協力を得て広い立場から本道地域子ども会をめぐる諸問題を調査研究し関係諸対策の立案推進を図りその結果を広く周知せしめるとともに関係活動に反映せしめるためここに地域子ども会育成委員会の設置をみることになった。
委員長 | 紅林 晃 | 道立真駒内養護学校校長 |
副委員長 | 奥村 一男 | 北海道地域子ども会育成連絡協議会会長 |
委員 | 佐々木 隆介 | 北海道大学教授 |
太田 義弘 | 北星学園大学教授 | |
北郷 勲夫 | 道福祉課長 | |
広瀬 弘 | 道教育庁体育青少年課長 | |
金森 繁 | 道教育庁社会教育課長 | |
秋山 修生 | 道教育庁学校教育課指導主事 | |
和田 俊雄 | 道青少年対策室主幹 | |
五十嵐 誠 | 札幌市教育委員会社会教育課長 | |
大角 武雄 | 北海道地域子ども会育成連絡協議会副会長 | |
加藤 真磋愃 | 北海道地域子ども会育成連絡協議会副会長 | |
小野 三男治 | 北海道地域子ども会育成連絡協議会常任理事 |